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コンラッド・シュニッツラー / インタビュー 30.3.08

(続き: パート8)

質問11: あなたのほとんどの作品は、情報が隠されています。なぜでしょう?

Con: へッへッへッへッへッへッ。(笑)私がやっていることは、とにかく皆が作品を聴けるようにすることだ。私は、作品についてあれこれ言うべきではないと思っている。これは騒がしいとか、これは静かだとか、これはハイな感じだとか、これはディープだとか、これはこんな感じだとか、あれはこんな感じだとか。とはいえ、私が特別にやっていることについては、いつも多少の情報を書いている。なぜなら、あなた達一人一人に口頭で伝えることはできないからだ。そのようなわけで、あなたはその情報を目にするわけだ。

マシンはまだ動いているかな? 録音時間はまだ少し残っているかな? ・・・まだ17分残っている。ということは、もう1時間近く経過したということだ。CD-Rを2枚送らなくてはならなくなるので、17分を過ぎないよう注意しよう・・・

というわけで、作品にどんな意味があるのか、私は多少の情報を書いている。

質問12: 80年代にはノイエ・ドイチェ・ヴェレのムーブメントがありました。そのムーブメントやアーティストをどう思いましたか?

Con: ああ、私はノイエ・ドイチェ・ヴェレが流行する前に、そのようなサウンドを作ったことがある。これは、息子のグレゴールと一緒にやった。例えば、「エアポート、タクシー、バー、ホテル」のような感じで。「エアポート、タクシー、バー、ホテル」だ。私達はサウンド、というか歌を作ったんだ。誰にでも言葉の意味がすべて分かるようなやつを。「エアポート、タクシー、バー、そしてホテル」の4つの言葉なら、誰でもすべて理解できるだろう。ただ単に、「エアポート、タクシー、バー、ホテル」だけだ。あなたはこの歌を探そうとするかもしれないが、これはグレゴールと一緒にやった歌だ。(*訳者注: この曲は『Container T12』の9曲目に収録。)

質問13: 政治や宗教があなたのアートやパフォーマンスに影響を与えたことがありますか?

Con: うー、いやいや。その反対だ。私は宗教には反対している。私は政治的なものに影響されることにも反対している。そのようなスタンスを取ることにより、自由なアーティストでありたいんだ。私は自分がやりたいことはすべて伝えられると考えている。私は、教義上、何が正しくて何が正しくないといったことはまったく分からない。しかし経験上、多くのことについて何が正しいかを知っている。

ところで、この地球上にある資源を食べ過ぎてはならない。これは、正しいことの一つだ。そうしたムーブメントのことだが、名前が出てこない。名前を思い出そうとしているのだが。恐らく、日本人は恥ずかし目を受けていると思う。もし彼等が海上で日本の船に出くわすと「どうか日本の皆さん、クジラを食べないで。彼等を生かしてやって。」と言うだろう。これは、私からのメッセージでもある。私は肉を食べない。魚を食べない。卵を食べない。私は人を殺して食べようとは思わない。それと同じように、私は動物を殺して食べようとは思わない。私はベジタリアンのような食生活をしている。

質問14: LPのジャケット・カバー・アートの意味を教えてもらえますか?例えば、ヘルメットとスピーカーの。

Con: ジャケット・カバー・アートについてコメントすることはあまりない。なぜならば、私は多少の情報を書いているからだ。ヘルメットとスピーカーについては長話になってしまうが、録音時間が残り少ない。私は、お金がなくなると、稼ぐために街へ出た。スピーカー付きのヘルメットを被り、ベルトからぶら下げたカセットの音楽を流すというわけだ。人々は私を見かけると走って来てカセットを求めたので、私はお金を得ることができたんだ。

 

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