今日の日に・・・。
過ぎ去りし日の、思い出の往還に累々と
涙の代わりに刻み打ち捨てられたる心のかけらたち。
無言で横たわれし我が過去の骸の亡霊は・・・。
弔いを求めてさ迷えり。
慟哭の戦場に、ただ、己を信ずるのみ行き行きて・・・。
刃(やいば)は剣のみに非ずと知る。
さらけ出されし我が傷口はたとえ紅の血潮に染まりても
尚も苦痛を感じるを潔しとせず。
それこそが明日の我在るところ唯一無二の証しなり。
(1999年12月24日)
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