変わることなく いつまでも
素顔のままで付き合える人がいる。
その人の編む言葉はまるで宝石のように
私の心に美しく錦の耀きとともに響くのだ。
あなたと出会えてよかった。
分かち合える慶びを知る事ができたから。
そして、時にはともに泣き
胸を締め付けられる哀しみを知った。
それでもあなたと出会えた幸福が
かけがえのない一ページとして
なんの変哲もない日常に彩りを添えてくれる。
私はあなたの優しい言葉に包まれて
また明日へ行く勇気が生まれたのだ。
友達でいよう。
いつまでも、どこまでも変わることなく
たとえこの世の終わりが
あなたと私の間に深い溝を掘り下げようとも。
あたながいけない時は
私がそこを越えていこう。
あなたがかつてやってきてくれたように。
深い闇の森に迷い込んだ時には
あなたがそうしてくれたように
あなたの足元を 私は照らす月の光になる
険しい山の頂きの途中で
あなたが息を切らした時は
私は風になる
底しれない湖のほとりであなたの足が凍えたら
私は一筋の光になってあなたを温めよう
たとえあなたが、
私がどこかへ
いずれ神の手が互いをそれぞれの
どこか遠い世界へ引いていこうとも。
友達でいよう。
何度生まれ変わっても
どこに生まれ変わろうとも
必ず私はあなたを見つけ出し
春には春の
夏には夏の
秋には秋の
冬には冬の
同じ風に吹かれて同じ空を見上げよう。
いつか、きっと
そして、午後のお茶の香りに包まれて
他愛もないおしゃべりをしながら
あたなと同じ時間を生きるのだ。
変わることなく いつまでも
友達でいよう。
Copyright(C), 1998-2009 Yuki.
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