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リリース元: Soul Jazz Records (CD: SJRCD213, LP1: SJRLP213-1, LP2: SJRLP213-2 2010年)
主な購入先: アマゾン(CD)
試聴: Soul Jazz Records

2010年に英国のSoul Jazz Recordsよりリリースされたコンピレーション 『Deutsche Elektronische Musik』は、ジャーマン・プログレッシブ・ミュージックおよびジャーマン・エレクトロニクス・ミュージックを広く紹介するもので、全24曲が収録されています。CD版は2枚組、LP版はvol.1とvol.2(共に2枚組)の計4枚で構成されています。CD版には36ページの豪華ブックレットが付いていて、歴史的・政治的背景から各収録アーティストの紹介まで写真入りの英語で解説しています。ここではドイツの優れた音楽に対する大きなリスペクトが感じられ、元々蔑称として用いられていた「クラウト・ロック」という言い回しも見当たりません。(*)選曲にもこだわりが見受けられ、例えばタンジェリン・ドリームは『Hyperborea』収録の"No Man's Land"、アシュ・ラ・テンペルは『Starring Rosi』収録の歌もの"Daydream"といった具合で、かなり聴きやすく、なおかつ、ちょっと気になる作品が選ばれているように思います。さて、本コンピレーションに収録されたConさんの作品"Auf Dem Schwarzen Kanal"にも相当なこだわりが感じられます。なぜなら、ここで聴くことができるバージョンは、1980年にRCAからリリースされたオリジナルEPバージョンだからです。(再発版とはバージョンが異なります。)

なお、本作品の第2弾 『Deutsche Elektronische Musik 2』が2013年にリリースされていて、こちらにはConsequenz作品(Conrad Schnitzler & Wolf Sequenza名義)の"Fata Morgana"が収録されています。(注* 第2弾の最後のトラックにはファウストの"Krautrock"が収録されています。こちらもまた、こだわりの選曲と思います。)




リリース元: HalTapes (2009年)
購入先: bandcamp (ダウンロード版)
試聴: bandcamp

2009年にマイクロカセットで米国HalTapeよりリリースされたコンピレーション『Dictaphonia Microcassette Compilation Volume 5』には、Mi.T. - CON名義のトラック"Micro-jam"が収録されています。Mi.T.とはMICHAEL THOMAS ROEのことです。彼はKluster CMOのメンバーで、Conさんとのコラボレーション作品もいくつかあります。本トラックは、(恐らくゆっくりテープ再生した)スローテンポのロックっぽいサウンドに、木琴やドローンのサウンドが重なったもので、ユニークな音世界が構築されています。なお、本コンピレーションはダウンロード販売もされていて、試聴が可能です。


リリース元: Sonic Arts Network (2007年)

Sonic Arts Networkより2007年にCDでリリースされたコンピレーション『Otherness』には、Conさんのプライベートリリース作品"00/356 (No. 9)"が収録されています。プライベートリリースCD-R『00/356 Cutter』はソロ・ボイス作品で、それぞれ内容が異なる全14トラックのソロ・ボイスが収録されていますが、全体的にダークで抽象的な電子音の作風です。本コンピレーションに収録された00/356の9トラック目も輪郭が不明瞭なサウンドで、まるで風がゆっくり吹くかのような、「シュー」というノイズが変化する様が表現されています。ところで、インターネット上に(00/356ではなく)00/365と記載しているサイトがありますが、それは誤りです。




リリース元: Submergence (SUB 5007 2003年)

米国ニューヨーク・シティーのSubmergenceより2003年にCDでリリースされたコンピレーション『Ponder This』には、Conさんのプライベートリリース作品"00/117 <19-21>"が収録されています。『00/117 ACTIVISM』は、Conさんによればインダストリアル・テクノ作品とのことですが、インダストリアルなリズムに即興のメロディーっぽいサウンドが絡む作風となっています。この約60分ノンストップ作品はいくつかのエピソードに分かれていて、比較的テンポが速めのものが多いですが、本コンピレーションに収録されている00/117の19~21トラック目(6:50)は、後半のミディアムテンポのエピソードとなっています。なお、初期の頃の『CON '72』や『CON '72 Part II』で用いられていたEMSのサウンドもミックスされています。


リリース元: Flying Swimming (fs00001 2003年)

日本のFlying Swimmingより2003年に2枚組CD(3インチのCD-ROM付き)でリリースされたコンピレーション『Das Dreidimensionale Möbiusband』には、Conさんのプライベートリリース作品"00/143 (1-15)"が収録されています。この曲は、プライベートリリース『00/143 Applejuice』の最後の15トラック目で、軽快に跳ねる3拍子のシークエンスが特徴的な、かなり聴きやすいトラックです。なお、よく聴くと4拍子のシークエンスもときどきミックスされていることが分かります。このプライベート作品『00/143 Applejuice』は、Conさんによるとエレクトロのインストゥルメンタル作品とのことですが、全体的にややフリーアートの度合いが高く、2~5分の短めなトラックのみで構成されていて、ノリのいいフレーズが繰り返される5トラック目や、雷に驚く人々の悲鳴を連想させる11トラック目など、ユニークなトラックが含まれます。ところで、本コンピレーションには、収録されたアーティストなどの情報が掲載された3インチのCD-ROMが付いている他、装丁がユニークで、コンピレーションのタイトル『Das Dreidimensionale Möbiusband』(3次元のメビウスの輪)を連想させるような、膨らますと上の写真のような輪っかになるビニールの他、それを吹いて膨らませるためのストローなどが付いてきます。


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