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●CD 『CHARRED MACHINERY (The Cassette Concert Series No2)』



リリース元: Artgallery (AG 011 CD 1995年)

1. Symphonia Mecanica (22:52)
2. Songe Romoter (20:49)
3. Suite Machinique (20:28)

本CDは、1995年にフランスのArtgalleryレーベルから、『BLUE GLOW』に続いてThe Cassette Concert Series No.2としてリリースされました。本作品は、実質上、『Container T1』の再発デジタル・リマスター盤です。また、ボーナス・トラックとして『Container T6』のA面が収録されています。(トラック1は『Container T1』の1~5、トラック2は『Container T1』の6~10、トラック3は『Container T6』のトラック1~6。)



リリース元: Artgallery (AG 004 CD 1994年)

1. Con Repetizione Part 1 (90/07) 29:18
2. Con Repetizione Part 2 (90/07) 30:01

本作は、プライベート・リリースのカセットテープ『90/07』の正式リリース盤です。タイトルのCon Repetizione(コン・レペティツィオーネ)は「繰り返し、反復を伴って」という意味で、内容がミニマル・ミュージックであることを示唆しています。Conさんによると、スティーブ・ライヒのような作品を試してみたそうで、実際にやってみたら1日で出来上がってしまったそうです。ただし、スティーブ・ライヒへのオマージュではないとのこと。収録された2曲は共にリズミカルで聴き心地のいい作品です。1曲目はピアノの音、2曲目は耳馴染みの良いシンセの音色が使用されています。

なお、ジャケット・カバーに使用されている写真は故ナム・ジュン・パイクの作品です。ナム・ジュン・パイクについては、「偉大なアーティストだ。」というコメントをConさんから生前にいただいています。Conさんによると、1960年代にフルクサス・コンサートがデュッセルドルフにやって来たとき、Conさんも観に行ったそうですが、そのときステージ上にナム・ジュン・パイクがいたそうです。そしてその後、大分経ってから、Conさんはナム・ジュン・パイクと個人的な交流を持つようになったそうです。

●CDR『90/07』



プライベートリリース

トラック: 1-2

『Con Repetizione』のオリジナル盤です。
●オリジナル版CD 『BLUE GLOW (The Cassette Concert Series No1)』



リリース元: Artgallery (AG 003 CD 1994年)

1. Blue Glow (4:08)
2. The Awakening (5:01)
3. Voltage Dance Steps (4:15)
4. Attack Of The Fast Breeder (5:28)
5. Fly Of The Electric Waves (3:35)
6. Suspensions Of The Electron Collider (6:18)
7. Wandering Of The Inert Gas (2:29)
8. Reactivation Of The Electron Repelling (1:24)
9. New Dawn (3:57)
10. New York - The City Of Light (3:56)
11. Gaz Journey In A Bulb (4:03)
12. Elastic Banjo Takes A Stroll (4:07)
13. Dotted Lasso Whirling Simulations (4:05)
14. Closed Loop System (4:05)
15. Shrieking Alarm (4:05)

フランスのArtgalleryレーベルから1994年にCDでリリースされた本作品は、実質上、『Container T2』の再発デジタル・リマスター盤です。また、ボーナス・トラックとして『Container T4』から5曲が収録されています。(トラック1~10は『Container T2』の1~10、トラック11~14は『Container T4』のトラック2~5、トラック15は『Container T4』のトラック1。)

●CD-R再発盤『BLUE GLOW』



※装丁が異なるバージョンがあります。


リリース元: Plate Lunch (PL 17CD 1999年)

1. Blue Glow (4:08)
2. The Awakening (5:01)
3. Voltage Dance Steps (4:15)
4. Attack Of The Fast Breeder (5:28)
5. Fly Of The Electric Waves (3:35)
6. Suspensions Of The Electron Collider (6:18)
7. Wandering Of The Inert Gas (2:29)
8. Reactivation Of The Electron Repelling (1:24)
9. New Dawn (3:57)
10. New York - The City Of Light (3:56)
11. Gaz Journey In A Bulb (4:03)
12. Elastic Banjo Takes A Stroll (4:07)
13. Dotted Lasso Whirling Simulations (4:05)
14. Closed Loop System (4:05)
15. Shrieking Alarm (4:05)

本リリースは、1999年にPlate LunchよりCD-Rでリリースされた再発盤です。装丁が異なる2種類のバージョンがあります。



リリース元: Spalax Music (CD 14274 1993年)
リリース枚数: 1000

Con Brio (90/05)
1. Ouverture (5:04)
2. Gigue (3:09)
3. Kadenz (3:54)
4. Martellato (4:25)
5. Fête Champêtre (3:58)
6. En Ballade (4:25)
Divertimenti "Con Alcuna Licenza" (89/05)
7. Garbato (2:00)
8. Ernsthaft (3:29)
9. Affannato (3:38)
10. Lacrimoso (2:30)
11. Sfogato (1:15)
12. Gefühlvoll (1:51)
13. Lamento (3:07)
14. Concitato (2:40)
15. Finale Maestoso (2:52)
Klavierstücke
16. Etüde II (00022) (3:12)
17. Scherzo N°1 (00022) (4:08)
18. Schalkhaft, Schelmisch (00033) (4:00)
19. Ungedulgig, Romantisch (00035) (5:03)
20. Die Kleine Sekunde (00022) (5:57)

1993年にフランスのSpalax MusicよりCDでリリースされた本作品は、1989年~1992年にConさんが制作したプライベート・リリースの中から、Serge Leroyによって選ばれた作品集です。(Serge Leroyは、1994年にArtgalleryレーベルを立ち上げた人です。)

Conさんが1990年に始めたコンテンポラ・シリーズ(90/XXシリーズ、およびその後の00/XXXシリーズ)の初期作品は、その多くが、「コンテンポラ」の名称どおり、コンテンポラリー・ミュージック(現代音楽)を打ち込みのシンセで表現したものでした。(その後、しばらくしてから、ゴリゴリのテクノっぽい作品など様々な作風のものが00/XXXシリーズに加わりました。)本作品も、打ち込みによる現代音楽風で、使用されている音色のほとんどは、クラシックの楽器音を模したシンセサイザー音源です。ただし、音色がどうしてもチープになってしまうこともあって、ところどころ、どこかユーモラスな仕上がりとなっています。(Serge Leroyは、オーケストラの演奏家にConさんの作品を演奏してもらおうとしていましたが、実際に演奏家を見つけるのは難しかったようです。)

タイトル曲の「Con Brio」(トラック1~6)はリズム色が強く、かなりノリのある作品です。このCon Brioというタイトル名は、クラシック音楽の譜面に用いられる指示語で、「活気をもって」という意味のイタリア語です。音色がチープなことを逆手にとって、わざとこのようなユーモラスな作風に仕立てたように思えてなりません。なお、オリジナル版はプライベート・リリース作品『90/05』に収録されています。(本作品のトラック1~6は、『90/05』のトラック3、2、4、5、6、7。)

「Divertimenti "Con Alcuna Licenza"」(トラック7~15)は全体的に静かな曲調で、タイトルの意味は、「喜遊曲 "ある程度の自由さをもって"」です。よく聴くと、「ある程度の自由さ」の表現からか、シンセサイザーっぽい音色のピコピコ音も控えめに使用されています。なお、オリジナル版はプライベート・リリース作品『89/05』に収録されています。(本作品のトラック 7~15は、それぞれ『89/05』のトラック12、13、7、20、21、15、14、19、2。)

「Klavierstücke」(トラック16~20)のタイトルの意味は「ピアノ小品」で、打ち込みによるピアノ曲です。トラック16のオリジナル版は『00/022』のトラック2、トラック17のオリジナル版は『00/022』のトラック12、トラック18のオリジナル版はクレジットには『00/033』に収録と記載されていますが、実際にはどうやら収録されていないようで不明、トラック19のオリジナル版は『00/035』のトラック5、トラック20のオリジナル版は『00/022』のトラック14です。

また、クレジットによると、収録された3作品のうち、最初の2作品(トラック1~15)はSerge Leroyによりミックスされたとのことです。当時、オリジナルのプライベート・リリース版は、まだCD-Rではなくカセットでリリースされていましたが、CD-R版の方と本作品を聴き比べてみたところ、本作品の方が音質が若干ソフトな感じに仕上がっていました。なお、3作品目(トラック16~20)のピアノ作品についても、CD-R版のプライベート・リリースと本作品とで、ピアノの音質が少し異なります。

ところで、本作品のジャケットの写真は、ベルリン・ダダの創設者の一人、ラウル・ハウスマン~Raoul Hausmannの代表作『機械的頭部・我らの時代の精神』~"Der Geist Unserer Zeit – Mechanischer Kopf"とのことです。折り込みのインサートには、Gen Ken Montgomeryの『コンラッド・シュニッツラーとカセットコンサートの歴史』~"Conrad Schnitzler and History of the Cassette Concert"の英語テキストなどが掲載されています。裏ジャケットには、クレジットの記載はないものの、なんと、1968年にConさん自身が制作したチェロを弾く自画像"Am Chello"が、さりげに掲載されています。まるで二重露出で撮影した写真のように、チェロの弓の速い動きを表現していて、Conさんの、音楽以外の優れたアートの才能を垣間見ることができる貴重なインターメディア作品です。


プライベート・リリース (Tonart Berlin 1993年)
リリース数: 1000枚

1-9 Part A
10-16 Part B

本CDはTONARTの第2作で、1993年にプライベート・リリースされました。参加メンバーは第1作の『TONART EINS』と同様、Lars Stroschen、Jörg Thomasius、Conさんの3名です。本作に収録されているのは曲ではなく、3名それぞれが、身近な道具(日用品等)を用いてサウンドを鳴らすセッションです。このセッションは1992年10月25日にライブ・レコーディングされました。3名の前にはそれぞれマイクが置かれていて、左のマイクがLars Stroschen、中央のマイクがConさん、右のマイクがJörg Thomasiusとのことです。公開されているスタジオでの録音風景の写真を見ると、ビンや木の棒、タイプライター、金物など、いろいろなものが置かれているのが分かります。

なお、サウンドに電気的なエフェクト加工やオーバーダビングは一切行っていないとのことで、電気的なエフェクト加工を施していたKluster(クルスター)のコンセプトとは大分異なります。本作の制作後、Conさんは、個人的な不和によりTONARTから抜けました。



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