2007/04/07: Conさんの歌もの
以下は、コンラッド・シュニッツラーのボーカル付きの曲が収録されている作品です。
・『Con3』
全9曲ボーカル付きの味わい深いポップ・アルバム。
・EP『Auf dem schwarzen Kanal』
ビートを利かせたノリ重視の作品全4曲。
・EP『Russians are Coming』
息子グレゴール・シュニッツラーの曲をフィーチャーしたと思われるパンク・ニューウェーブな作品。
・『Conrad und Sohn』
Side1は息子グレゴール・シュニッツラーの曲が並んでいますが、曲調は、パンク/ニューウエーブ路線です。2、3、4、5曲目がボーカル曲で、すべてグレゴール自身が歌っていると思われます。Side2はコンラッド・シュニッツラーの曲が並んでいますが、陽気でポップな5曲目に、テープの早回しのボーカルが付いています。
・Conrad Schnitzler & Michael Otto / LP『Micon In Italia』
"Sage Mir"(A面2曲目)はボーカル付きの曲です。ヨーロッパの哀愁を感じさせるような作風で、仄かにポップなエッセンスが入っています。ただし、ドラムやパーカッションの音は入っていません。このLPはMichael Ottoとの共作で、他にもWolfgang Hertz(Conさんとカセットテープ作品の共作がある)が参加していますが、この曲のクレジットはConさん作曲となっています。
その他、「ボン」という声のサンプリングを使用したA面9曲目"Poco Prima"、「ホゥーン、ワッ、ワッ」というヴォーカルを繰り返すB面1曲目"Wa H öooa"、曲に合わせてスキャットというか鼻歌のように歌うB面5曲目"Rosso Rapido"が収録されています。これらは、歌ものというよりも、声を楽器のように使用している感じです。
・Conrad Schnitzler & Gen Ken Montgomery / LP『ConGen: New Dramatic Electronic Music』
A面5曲目"We take chances"はボーカル曲です。ドラムやパーカッションの音は入っていませんが、適度に跳ねたリズムはかなりポップです。ボーカルはGen Kenによるものです。なお、LP『Congratulacion』にはこの曲のインストルメンタル・バージョンが2つ収録されています。
その他、話し声のサンプルを用いたA面1曲目"My Father's House"、言葉の断片をサンプリングしたA面3曲目"Oh Gott!"、赤ちゃんの泣き声を用いたA面8曲目"Ear Cry"など、歌ものとは呼べない「声」を使った曲がいくつか収録されています。
・CD『Con』リマスター再発盤
2006年にリリースされたリマスター盤のボーナス・トラックのうち、7曲目"Nuri"は女性ボーカルをフィーチャーした、しっとりとしたアコースティックな作品。ボーカルは、歌うだけではなく語りっぽい箇所もあります。バッキングのピアノ音が、ときどき、当たり前のように不協和音になったりするところが、とてもConさんらしいです。タイトルのNuriは女性ボーカリストの名前。
・MC90(B面)/CD-R『Container T12』
全10曲。作品全体のクレジットはConrad Schnitzlerとなっていますが、Conさんに確認したところ、実際には、息子グレゴール・シュニッツラーとの共作とのことです。内容は、他の共作である『Conrad & Sohn』や『Russians are coming』とは異なり、非常にポップでノイエ・ドイチェ・ヴェレのような歌ものです。ただし、実際にはノイエ・ドイチェ・ヴェレのブーム以前に制作されているため、時代を先取りした感があります。なお、中にはギターのバッキングが入る曲もあります。(4、7曲目のみインストゥルメンタル。)ボーカルは、ほとんどグレゴールによるものと思われますが、ファンキーな2曲目のドイツ語ラップは、Conさんの声と思われます。なお、曲によっては、Conさんらしいスペイシーな音がミックスされているものがあります。(トラック7のテープ音は、LP/CD『Con』、CD『Ballet Statique』に収録されている「Electric garden」に使用されているものと同じです。)ところで、「80'sワークス・シリーズ」のまとめ買い特典のCD『Berlin Express/The Russians Are Coming』に収録されている"Roofmusic"は、実質上、本作品と同じ内容です。
(おまけ1)
・『Blau』
ボーカル曲というわけではありませんが、2曲目"Jupiter"の後半部分で「ウーウーウーウーウー」と繰り返し鼻歌のようなヴォーカルが入ります。
(おまけ2)
・Conrad Schnitzler & Giancarlo Toniutti /LP『кулáк (camma)』
B面の中程に、まるでグレゴリア聖歌の一節を思わせるかのような歌が繰り返し流れる箇所があります。また、A面の最後に短い語りがあります。
(おまけ3)
・CD『Contakt』
6曲目に、サンプリングによる語りの断片が入っています。マーチ風の音楽に乗せて、やや控えめな音量で何かを連呼しています。
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