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リリース元: QBICO (QBICO 41 2006年3月)

side A: Spur (19:14)
side B: Rhythmus (19:24)

LP『Zug』は、2006年3月、QBICOの5周年記念の企画の一つとして、ピクチャー・ディスクでリリースされました。本作には"Zug"(列車)が、約19分の長さで、両面のそれぞれに収録されています。それらは区別が付きにくい程よく似ています。Zugは音数が少ないのが特徴で、列車からインスパイアされた、決められたリズムの反復に合わせて、列車の通過をイメージするかのようなバッキング音や、フランジャーによるメタリックな効果音が被さったシンプルな構成となっています。曲全体が一つの調に収まっていて不協和音の要素もないため、大変聴きやすいです。

Zugは、1974年にカセットテープでリリースされた『The Red Cassette』のA・B面をミックスした曲です。『The Red Cassette』では、リズム・トラックのみが収録された面を"Rhythmus"、その他のサウンドが収録された面を"Spur"と呼んでいます。本作品では、ミックスでありながらソロ・トラックと同じ曲名(Rhythmus/Spur)が付けられています。

なお、Zugのショート・バージョンがLP/CD『Con』(再発盤CD『Ballet Statique』)に収録されています。

ところで『The Red Cassette』は、多人数が集まって、皆が同時にどちらか好きな面を鳴らすことを想定して作られています。以下は、Matt Howarthによる想像図です。「1000人が1000台のラジカセを手にして」のようなことが書かれています。(画像はConさんご提供。)


Cassetten für alle (すべての人にカセットを)

実際、友人のローリー・アンダーソンの計らいで、数十人がギャラリーに集まって、皆でZugを鳴らすイベントが開かれたことがありました。しかし、本当は、ヤンキース・スタジアムを数万人で埋め尽くしてやるのがConさんの夢でした。

以下は、Conさんより寄せられたZugについてのテキストを意訳したものです。

「ZUGについて(ザ・レッド・カセット)」
(2006年4月21日 Conrad Schnitzler 日本語意訳: Jin)

ZUGは元々1972年にカセット・アクション・パフォーマンスのために作られたものです。『ザ・レッド・カセット』を1974年にカセット・テープで800部作りましたが、それは、カセット・アクション・パフォーマンスのときに、いくつも同時に必要な数だけ鳴らせるようにするためです。

ZUGは2つのトラックで構成されています。カセットの片面にはRHYTHMUSというトラックが収められています。もう片面はSPURというトラックです。カセットの2つの面は、それぞれ流したいだけ流すべきで、また、そうすることができるようになっていました。どういう意味かというと、できるだけ多くのトラックを同時に何人もの人が一緒に鳴らすことができ、そして全員で鳴らしたすべての音がミックス可能ということです。

曲は、全体を称して"ZUG"(列車)といいます。列車が動くシーンやその瞬間を収録したビデオ映像も曲のために作成されています。その後、ZUGの曲の一部は『Con』に収録されましたが、ここではぼかした感じのバージョンを聴くことができます。また現在、ZUGには以下のバージョン違いがあります。

・CDR ZUG-RHYTHMUS: ソロ・トラックRHYTHMUSの、約60分ロング・バージョン。


・CDR ZUG-Spur: ソロ・トラックSpurの、約60分ロング・バージョン。


・CDR Rhythmus ID 1 and Spur ID 2: 2つのソロ・トラック"RHYTHMUS"と"Spur"を収録。


・CDR Rhythmus and Spur mixed: Zug、約60分のロング・バージョン。


・CDR LP long version: Zug、約70分ロング・バージョン。
Zug

原文(英語): About ZUG (the red cassette) by Conrad Schnitzler (21.4.06)

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