秩父札所壬午歳総開帳 秩父観音霊場三十四カ所平成徒歩巡礼之記 空を仰ぎ風に吹かれて心に抱くのはいつも満月 |
◆更新情報◆ 第三回出発分、十七番札所までアップしました。
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秩父市は埼玉県の西部に位置し、市の周辺には南にそびえる武甲山を始めとする秩父山地と
それらに囲まれた盆地からなり、西と南の都県境には2,000m級の山が連なり、東と北に1,000m
以下の山々が続いています。
秩父巡礼は一番から三四番までの一巡で約100km。数字だけで読める行程としてはさほど長い
距離には感じられないかもしれません。
しかし34ヶ所も全行程を順に歩いて行くとなると、後半で待っているお寺からお寺の路は先にも
紹介したような地理的要因から、山に行く手を阻まれる様な難所が待ち受けています。
地図を見れば一目瞭然ですが、等高線が非常に狭くなっておりある時は谷を渡り、峠を越えると
いう「登山」に近くなる事は容易に想像出来ます。
壬午歳総開帳の今年のある日、唐突に巡礼を、それも歩いて巡ろうと思い立ったは 追々綴って
行くであろう巡礼記本文を読んで戴くとして、これから続く巡礼の日々に向けてあらためて身を
引き締める為にも結願へ向けての思いを強くしています。
観音様と同行二人、いや今に至るまで出会った私のかけがえのないたくさんの人と。
腰の手術をして以来、胸を張って体力に自信があるとは言えない私ですが、今こうして心も平ら
に巡礼を続けていける日々の幸福を噛みしめています。
時間的な問題から初めての巡礼は区切り打ちといって何回にも分けて巡る予定ですが最後まで
どうぞ見守って戴けますようよろしくお願いします。
また、とるものもとりあえず1日で準備しとりあえず出かけてしまいましたが、第一回の区切り打
ちを終えた今、見ず知らずの方から親切にしていただいたり挨拶をくださった方、巡礼中に巡り
会ったくの方と、これから出会うであろう未知の方々に感謝します。
花はさかりに、月はくまなきをのみ見るものかわ(徒然草・吉田兼好)
◆おまけ〜埼玉の玉は魂の玉〜◆
埼玉県のさいたまという県名の由来は、出雲大社の祭神である大国主命が国造りの大業を
成し遂げた際、その働きの源である「幸魂・さきみたま、奇魂・くしみたま」の「さきみたま」が
「さきたま」→「さいたま」となったと言われています。埼玉の玉は魂のたまでもあるんですね。
ちなみに、埼玉のシンボル(県章)は16個のまが玉を円形に並べたものです。
私個人としては出雲記などを読んでいると国譲りの際に当時の勢力に飲み込まれた一族の
一部が今の埼玉の方に逃れてこうして現代にその名残ひっそりとどこかに伝えているのだろうか
などと古代から私の想像をかき立てられては、遠祖へのロマンと共に考えてみたりもします。
県内には3万年前から人が住んでいたといわれていますが、私の記憶では当時の貴重な曲玉の
材料となるような翡翠などの産地ではないのに、何故かと思っていました。
この辺りについては一時興味を持って調べたことがありますが、何しろ遠い昔のこと
中年になって物忘れが酷くなってしまったので積み上げた記憶もまばらになり、果てはもうすっかり
私の脳内から様々な事柄とともに消失するという笑うに笑えない状態になっています。
そんなわけで本文その他、何か違うというご指摘があればご連絡くだされば幸いです。
さて、今回巡礼として歩くことになる秩父からは、朝廷に銅が献上されたのを記念して、年号を
和銅とし、和同開珎(わどうかいちん)という貨幣が造られましたし。
これは社会の教科書にも出ていて習ったのでご存じの方もいるでしょう。
「秩父の雲の紫の 風も緑の武蔵の野 恵み豊かなこの山河〜♪」
埼玉県歌の一番だけ、何故か歌える私であります。
◆秩父観音霊場◆
文暦元年(1234)年甲午3月18日開創と伝えられる。
西国三十三ヶ所、坂東三十三ヶ所とともに日本百番観音に数えられる秩父三十四ヶ所の
観音霊場。
長享2年(1488)の秩父札所番付が実在するので室町時代には既に札所があったと考えられ
ている。
かつては60年に1度行われていた総開帳も全国各地からの参拝者増加するに連れ、12年に
一度となったという。
今年は壬午。3月1日〜11月30日まで札所の秘仏ご本尊様のお厨子の扉が開かれ、身近に
拝することができる。
◆秩父札所で出会えるは六観音様◆
聖観音・十一面観音・千手観音・如意輪観音・准胝観音・馬頭観音
※日本百観音霊場の中で、准胝観世音をご本尊とするのは西国霊場第十一番の
上醍醐寺の二ヶ所だけである。
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