昨 日 見 た 夢 は な ん だ ろ う?
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恋人のフィンランド人が母国へ強制送還されることになった。
彼は身長が2メートル以上もある大男なので、食べるものに常に困っていた。
彼を送っていく途中、沼や川に何度も落ちたので彼の全身は緑色になっている。
私はその姿を見て笑い転げるので、大変苦しかった。
やがて、どこかの体育館に到着した。
そこでは七夕の飾りをはずして、それぞれを天に返す仕事をしている人が
大勢働いていた。私もその仲間に加えてもらった。
七夕の飾りはすべてバナナであり、しかも粘土でできていた。私に与えられた仕事は
茶色に変色したそのバナナをクレヨンで黄色に塗りつぶす作業だ。
仕事はなかなか難しかった・・・・。
何故ならクレヨンの色が作業の途中で突然茶色に変色してしまうからである。
中でも三尺バナナといわれる巨大なバナナは、表面がぶよぶよしている上に
クレヨンを何本使っても塗りつぶせないので皆苦労している。
何時間もかけてやっとのことで塗り終えると、1970年代にヒットしたフォークグループが
コンサートを始めると言う知らせが届いた。
私たちはコンサート会場に運び込むために三尺バナナをかついだ。
どこかで、誰かがベランダから飛び降りたと騒いでいる・・・。
どうやら、命だけは助かるらしい・・・。私たちは全員ホット胸をなで下ろした。
それではまた、おかしな夢の中でお会いしましょう。
校庭には既に生徒が大勢集まっている。
私は自分のスニーカーの紐がなかなか締められずにイライラしていた。
やっとの思いで紐を締めて、走りながら体操服に着替えて列に加わろうとすると、
体育の教師が、ちょっと待てと言いながらいきなり私の眉間に注射をした。
私は注射を打たれた眉間を押さえながら、アレルギー体質だから注射をするのなら事前
に確認して欲しいと厳重に抗議すると
笑いながら大丈夫、と言って早く列に並べと手をぐるぐる振り上げた。
そこには、100人ほどの女子ばかりのグループが整列している。
私は女性講師にまず、校庭を走りなさいと言われた。校庭の一周は約10キロはある。
私が張り切って走り出すと同時に、並んでいた生徒達は体力測定を始めた。
私は走るのが得意なので、こんな楽なことはないなと思いながらも、他の人に悪いので
嬉しそうに走るのは止めて、わざと顎を出して苦しそうに手足をバラバラに動かした。
心の中でにやにやしているうちに、体力測定の結果が発表された。
再び整列させられると女教師によって、ドイツ語のグループ、英語のグループなど
5、6人に強引に振り分けられた。名前のついたグループの生徒達は
突然、私の目の前からかき消すように姿を消していく。何だろうと眺めているうちに
残ったのは私の他には女性一人と男性二人だった。私たち4人は
ホーバークラフトに乗せられて、海の上を何年も何年も航海することになった。
長い航海の末、やっと着いたところはクモの巣だらけの古びたビルの中だった。
扉の向こうは海なので、その扉を開けることは、決してできない。
扉に付いているドアスコープで外を覗くと海面がきらきら光りながら揺れている。
そこでは海賊が跳梁跋扈していて人々を苦しめているようである。
私たち4人は何故、こんなことになったのか話し合ったがちっとも訳が分からなかった。
窓から外を見てみると、長髪の黒い服を着た男の一団がマントを翻しながら
行進していた。不気味な一団だった・・・。
その一団を見送った後わかったのは、原子力爆弾に関係するプロジェクトに
私たちが強引に参加させられたと言うことだった。それで注射のわけがやっとわかった。
食料は、いつのまにか空中に沸いてくるので食べ物に困ることはなさそうだった。
しかし、クモの巣がそこいら中にはっていて顔にまとわりつくのが不愉快だった。
何年かここで暮らしているうちに戦争が始まったようだ。
だが、私たち4人は相変わらずクモの巣だらけのビルの中でごろごろ暮らしていた。
やがて、戦争が終わって謝恩会が開かれることになった。
私は「紅葉」と言う名前の店のプラチナチケットを持っていたので、
大層豪華な会席料理を食べられるはずだった。
謝恩会が始まった。私と仲間の4人は舞台の上にかつぎあげられた。そして・・・
さあさあ、思いきり食べてくださいといって猫の匂いの毛布をあてがわれた。
その毛布は厚さが3p、50pの幅で、ざっと見積もっても2メートル以上はある。
毛布の味は、悪くは、ない。しかし毛布を食べている途中で咽喉が詰まってしまった。
私は毛布を咽喉に詰めながら、これを一枚食べるのには水をたくさん飲まねばならない
だろうなぁと思った。私はクモのように逆さまになって毛布を食べ続けた。
舞台の下では、大勢の人が嬉しげに手を叩いている・・・。
それではまた、夢の中でお会いしましょう。
モグラが庭に穴を掘って花壇をめちゃめちゃにしてしまった。家の庭を勝手に
我が物のように通り道にしていた人は、全員足を取られて穴に落ちていく。
それは面白かったが何とかしなくてはならないなと思っているところに、
今度は倉庫の中にしまってあるお米に夥しい数の黒アリがたかってしまった。
私が倉庫の壁の穴からお米をすくおうとしたら、頭が2cmもある大きな黒アリに
右手をにかまれてしまった。そこで、まずその大黒アリを退治することにした。
私は壁の穴から倉庫の中に向かって叫んだ。
「アリさんアリさん、もし人間の言葉が分かるようでしたら足踏みしてください!」
「ズダダン・ダン!」
すると、服を着てチューリップハットをかぶっている茶色のアリの集団が、
横一列に並んで大きな音を立てていっせいに足踏みした。
私はその茶色のアリに話し掛けた。
「申し訳ないんですが、これから殺虫剤を撒きますので半日ほどどこか別の場所へ
避難してもらえませんか?このことは、他のアリには話さないで下さいね。」
私がゴキジェットを持って、壁の穴から様子を見ていると茶色のアリは
棒の先に風呂敷き包みをくくりつけた荷物を持って次々に倉庫を出ていった。
黒アリはのんきに100匹ほどが固まって野球をしている。
黒アリの野球を見ていると、どうもドラゴンズとジャイアンツの試合のようだった。
何故ならアリのくせにちゃんとユニホームを着ているからである。
私は壁の穴から野球をしている黒アリめがけて殺虫剤を噴霧した・・・・。
黒アリは木の枝めがけて行列を作り、次々と野球のユニフォームを脱ぎながら
避難していった。これでお米は大丈夫。私は、ほっとした。
それではまた、夢の中でお会いしましょう。
私たちは体育館で侍と切り合っていた。何故なら、仲間から裏切り者が出たからだ。
そのうちに私たちは形勢不利になって、とうとう逃げ出さなくてはならないまでに
状況が悪化してしまった。一人、二人とそっと、体育館から広場まで逃げた。
私たちはそれぞれ地面から60pあまりの空中に浮かびながら、
敵から身を隠すようにして大きな広告看板の裏側に隠れた。
ところが、西日が強く当たったせいで、地面にはくっきりと私たちの影が映っており
とうとう敵に発見されてしまった。
私たちは死んだふりをして敵をやり過ごそうとした。なのに・・・・・。
無情にも、敵はマシンガンを取り出すと私たちめがけて機銃掃射をするではないか。
私は撃たれてもなお、じっと我慢していた。
ところが、敵は死体のふりをしている私たちへ、なおも激しく
銃弾を浴びせてくるではないか。私は痛みをじっとこらえた。
私が薄目を開けて敵を見ると、にやにや笑いながら銃口をこちらに向けている。
敵は私の右足が取れるまで撃つつもりらしい・・・。
もう、左手と胸も撃たれてしまった。再び銃弾が浴びせられた。
私の右足は次第に肉が飛び散り骨だけがむき出しになっていく。
それでも、生きている限りは絶対に声を上げるまいと、痛みをこらえながら
歯を食いしばって死んだふりを続けた。
それではまた、痛くない夢でお会いしましょう。
親戚のお寺で座禅の会が執り行なわれることになったので、ご先祖様から
現代に生きる我々までが一同に会する事になった。
おかげで、控えの間に提供する事になった私の部屋は、死人でぎっしりになっている。
そこで話題になったのは、どうしたら長時間の座禅に耐える事ができるかということだ。
祖父が意見を言った。
「座禅椅子と言うものが売っているから、皆でそれに座ろう・・」
値段は一脚2000円。それは高いから、アイロン台で代用しようか。。。などと
激しく意見が交わされていく。
私と妹は仕方なく椅子を買いにいく事になった。
第一陣の妹は、ヘリコプターに乗りこんだ。
さて、出発と言う事になって気がついたのだが、ヘリコプターの羽が風船になっている。
とりあえず乗ってはみたものの、部屋の隅から隅まで移動しただけで
風船はしぼんでしまった。座禅椅子の買い出しは幻で終わってしまった・・・。
誰かがそれを見て大層怒っている・・・。
それではまた、夢の世界でお会いしましょう・・
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