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タイトル「RAINBOW VALLEY」(虹の谷)のことなど
このHPのタイトルである「RAINBOW VALLEY」は1919年に発表された
L・M・モンゴメリのANNEシリーズの一冊に由来し、このタイトルを借りました。
ご存知の方も多いと思いますが、世界中で愛されているANNEシリーズの
第一作である「グリーンゲイブルスのアン」(赤毛のアン)が一つ年上の同級生、
ギルバート・ブライスと大学を卒業後、教職を経て結婚したずっと後の物語です。
この作品の中では、物語の主人公はANNEの子供たちとその友人達です。
アンの二度目にして終の棲家となるイングルサイドの近くには楓林が茂り
その後ろには虹のかかる小さな美しい谷があります。
そこは、アンの子供たちの格好の遊び場であり、そして彼等が思春期を迎え
成人になった時それぞれが思索を巡らし、そしてまた、
恋を胸に秘める場所でもありました。
私がこの「虹の谷」が好きなわけは・・・・。アンシリーズはすべてにおいて
そうなのですが、続編への伏線がいろいろとはられており、注意深く読んでいくと
時として胸を突かれるような感動を覚えるからに他なりません。
「虹の谷」と名づけたこの物語の中のアンの二番目の息子であるウォルターは、
別の物語の中で大学生の時、志願して兵士となり戦場で命を落とします。
彼はその前日の夜、幼い頃に虹の谷で見た幻想的な「笛吹き」の姿を今いる
戦場でも見て、自分の死期が間近に迫っている事を悟ります。彼は残された
僅かな時間の中で恋人ユナと妹リラに宛てた手紙を綴っていました。
また、別のシリーズの一冊ではアンが幼い頃のウォルターの寝顔の上に
月明かりから陰になった窓が、まるで十字架を掛けたように見えたこと。
それが後の彼の死を示唆しているかのように読み取れる所など・・・
シリーズの全作品にアンの人生を通して魂や命、人を愛する事の素晴らしさ
そして哀しみなど・・・その世界に踏み入れた私を夢中にさせてくれました。
さて、アンの夫であるギルバートが末っ子のリラ(バーサ・マリラの愛称)に
語った所では・・・
「小学校の時、君のお母さん(アンのこと/第一作・赤毛のアンに記載)に
石盤を頭に叩き付けられた時に恋に落ちた」とあります。
彼等の虹の谷は美しくそして、時には傷ついた心をも癒してくれる優しい
場所として思い出に彩りを添えていますが、私の心の中にも永遠とも言える
想い出がたくさんあります。
それは、あなたの中にも多分ある私達の「虹の谷」ではないでしょうか。
誰もがそっと心の中で秘めている甘美で切ない想い出、哀しさの入り交じった
失った恋や愛の記憶。そんな事をここで語って行きたいと思います。
このページを持ちたいと願った理由・・・そのわけは。
トップページのタイトルの下のこの文章の通りです。
I saw you in my dream last night.My dear.You are always on my mind.
I thank God for letting me meet you...
たくさんの出会いの中からこころに刻まれた私の記憶。
それは、かけがえのない宝石のように私の人生を美しくしてくれるものだと。
本文中はフィクションであり、必ずしも私の体験によるものとは限りませんので
ご了承ください。
そして、今日、あなたに巡り合わせてくれたことを神に感謝します・・・。
ここまで読んでくれて、ありがとう。
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Copyright(C), 1998, 1999
Yuki.
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