サイト内検索
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
<<前月 2019年05月 次月>>
コメント
トラックバック
POWERED BY
BLOGN(ぶろぐん)
BLOGNPLUS(ぶろぐん+)



リリース元: YHR-Tapes (YHR 020/CS 02 1981年)

Side 1:
Conrad Schnitzler - Pieces for Sequenza

Side 2:
Wolf Sequenza - Notizen für Conrad

本作は、Conさんとヴォルフガング・ザイデルさん(クレジット名はWolf Sequenza)がコラボレートして制作した60分のカセットテープ作品で、1981年に英国YHR-Tapesよりリリースされました。(このリリースの前年1980年には、同じく2人でコラボした作品『Consequenz』がリリースされています。)

本作の1面はConさんの作品8トラック、2面はヴォルフガングさんの作品7トラックが収録されています。「この作品の最もいい聴き方は、1面と2面を同時に掛けて、サウンドをライブ・ミックスして鳴らすこと。」との記載があります。つまり、本作品は所謂コン・サート作品、ということになります。

なお、1面1曲目は、ビデオ作品『Collection A #10 Vergeßlich?』で使用されている曲です。1面最後の曲は、80年代後半~90年代のアシッド・ハウス/アシッド・テクノっぽいテイストがあり、時代を先取りした感があります。2面は、ヴォルフガングさん独自の、スローで深みのある曲が多いです。
【目次】

LP『Konrad Schnitzler: Grün』オリジナル盤
CD『Grün』(グリュン 緑) キャプテントリップ 2006年・再発リマスター盤
CD/LP/ダウンロード『Grün』 Bureau B 2014年・再発リマスター盤

===================================================

●LP『Konrad Schnitzler: Grün』オリジナル盤



リリース数: 500
リリース元: Edition Block (EB 111 1981年)

Seite 1: Der Riese Und Seine Frau (20:27)
Seite 2: Bis Die Blaue Blume Blüht (33回転:20:35、45回転:15:15)

Seite 1は、1976年制作の明るく元気でリズミカルなトラックで、聴き心地もよく一般的に評価が高いです。ユニークなのは、ドラムのタムタムが、ときどき、まるでアフリカのトーキング・ドラムのようにベースのリフなどのメロディを奏でているということです。Seite 2は、1980年制作のトラックで、33回転、45回転の好きな方で聴くことができるようになっています。『Rot』にも書きましたが、特にSeite 1の元気で若々しい感じからGrün(緑)という色そのものを連想することもあるかと思いますが、Conさんに確認したところ、ジャケットの色は収録作品のイメージとは無関係だそうです。さらに、ヨゼフ・ボイスが深く関わったDie Grünen(ドイツ緑の党)ともまったく無関係とのことです。

●CD『Grün』(グリュン 緑) キャプテントリップ 2006年・再発リマスター盤

Grun

リリース数: 800
リリース元: キャプテントリップ・レコーズ (CTCD-547 2006年)
主な購入先: アマゾン HMV

1. Der Reise Und Seine Frau "旅そしてセーヌの女" (32:49)
2. Bis Die Blaue Blume Blüht "青い花が開くまで" (20:36)
3. Bis Die Blaue Blume Blüht/45 "青い花が開くまで/45" (14:08)

1トラック目には、オリジナルLP盤とはミックスが異なるロング・バージョンが収録されています。この新バージョンは、オリジナル盤のバージョンと比べ、曲がより展開する構成となっていて、より聴きやすくなっているのが大きな特徴です。また3トラック目には"Bis Die Blaue Blume Blüht"の45回転バージョンが収録されています。

※関連項目: Conrad Schnitzler アーリー・カラー・ワークス再発盤 (2006年4月5日発売)

●CD/LP/ダウンロード『Grün』 Bureau B 2014年・再発リマスター盤



リリース元: Bureau B (BB 195 2014年11月14日)
主な購入先: アマゾン(CD) アマゾン(LP) HMV(CD) HMV(LP)

(CDのトラック)
1. Der Riese und seine Frau
2. Bis die Blaue Blume blüht (33 rpm)
3. Bis die Blaue Blume blüht (45 rpm)

(LPのトラック)
Seite 1: Der Riese und seine Frau
Seite 2: Bis die Blaue Blume blüht (playable on 33 or 45 rpm)

本再発リマスター盤は、2014年11月14日に、デジパック仕様のCD、180グラムLPおよびダウンロードで、ドイツのBureau Bレーベルよりリリースされました。ライナーノートが付いている他、CDには"Bis die Blaue Blume blüht"の45回転バージョンがボーナス・トラックとして収録されています。

なお、本リマスター盤と、キャプテントリップ盤(2006年)を聴き比べてみたところ、Bureau B盤は、重低音域が若干持ち上がっているなど、僅かながら音質が異なっていました。
【目次】

カセットテープ『The black cassette』
LP『Konrad Schnitzler: GELB』
LP『GELB』 Very good/Plate Lunch 1981年・再発盤
CD『GELB』(ゲルプ 黄) キャプテントリップ 2006年・再発リマスター盤
CD/LP/ダウンロード『Gelb』 Bureau B 2014年・再発リマスター盤

===================================================

●カセットテープ『The black cassette』



プライベート・リリース (1974年)

A:
B:

1972年に制作され、後に『Gelb』のタイトルで再発されることになる作品のオリジナルです。60分のカセットテープでプライベート・リリースされました。

●LP『Konrad Schnitzler: GELB』



リリース数: 500
リリース元: Edition Block (EB 110 1981年)

side one: 12 Stücke aus dem Jahr 1974 / 1 - 5 (18:52)
side two: 12 Stücke aus dem Jahr 1974 / 6 - 12 (21:02)

収録されたほとんどの曲は2~3分にコンパクトにまとめられていて、一般的には聴きやすいと言われています。1曲目はテクノの先駆けといった感があります。

Rot』にも書きましたが、本作の黄昏を連想させるような音からGelb(黄)という色そのものを連想することもあるかと思いますが、Conさんに確認したところ、ジャケットの色は収録作品のイメージとは無関係だそうです。

なお、本作と同じ1972年に制作された『Slow motion』のサウンドトラックには、本作の3トラック目と8トラック目が収録されていて、『Slow motion』のその他の曲も、本作に近い作風となっています。

また、Conさんによれば、1995年の映画"Wüste Westberlin" (Desert West Berlin) のサウンドトラックにも本作が使用されているそうです。

●LP『GELB』 Very good/Plate Lunch 1981年・再発盤

Gelb

リリース元: Very good/Plate Lunch (VGR GELB-PL 02 2002年)

Side one: GELB 1 - 5
Side two: GELB 6 - 11

本リリースは、Edition Block盤LPとは収録内容がやや異なります。Edition Block盤との違いは、Side twoの最後のトラック12が収録されていないことと、いくつかの曲からノイズっぽい音が削られていることです。結果として、Edition Block盤よりも実験性はやや薄まった感があるものの、むしろその分、耳馴染みが良く、作品としての統一感が増したバージョンとなっています。

●CD『GELB』(ゲルプ 黄) キャプテントリップ 2006年・再発リマスター盤

Gelb

リリース元: キャプテントリップ・レコーズ (CTCD-546 2006年)
主な購入先: アマゾン HMV
リリース数: 800

1. Gelb 1 "ゲルプ1" (6:07)
2. Gelb 2 "ゲルプ2" (2:21)
3. Gelb 3 "ゲルプ3" (3:00)
4. Gelb 4 "ゲルプ4" (2:16)
5. Gelb 5 "ゲルプ5" (5:01)
6. Gelb 6 "ゲルプ6" (4:23)
7. Gelb 7 "ゲルプ7" (3:07)
8. Gelb 8 "ゲルプ8" (2:29)
9. Gelb 9 "ゲルプ9" (2:42)
10. Gelb 10 "ゲルプ10" (2:35)
11. Gelb 11 "ゲルプ11" (3:21)
12. Gelb 12 "ゲルプ12" (2:39)
13. Gelb 13 "ゲルプ13" (7:55)
14. Gelb 14 "ゲルプ14" (12:35)
15. Gelb 15 "ゲルプ15" (6:08)

本リマスター版は、全12曲、Edition Block盤のバージョンで収録されています。また、ボーナストラックが3曲追加されていて、それらはいずれも長めの曲となっています。

※関連項目: Conrad Schnitzler アーリー・カラー・ワークス再発盤 (2006年4月5日発売)

CD/LP/ダウンロード『Gelb』 Bureau B 2014年・再発リマスター盤



リリース元: Bureau B (BB 196 2014年11月14日)
主な購入先: CD(アマゾン) アマゾン(LP) HMV(CD) HMV(LP)

(CDのトラック)
1-12: Untitled
13-15: Untitled (Bonus)

(LPのトラック)
Seite 1:
1-8: Untitled
Seite 2:
1-4: Untitled
5-6: Untitled (Bonus)

本リリースは、2014年11月14日に、デジパック仕様のCD、180グラムLPおよびダウンロードで、ドイツのBureau Bレーベルよりデジタル・リマスター盤として再発されました。ライナーノートが付いている他、CDには3つ(LPには2つ)のボーナス・トラックが収録されています。

なお、本リマスター盤の音質は、キャプテントリップの2006年・リマスター盤と比較すると、(同時にリリースされた『Grün』と同様、)重低音域が若干持ち上がっていました。
●LP『Control』オリジナル盤



リリース数: 1500
リリース元: DYS Records (1981年 DYS 04)

side one: Control A (17:56)
side two: Control B (18:33)

1981年に米国のDYS Recordsよりリリースされた本LPは、鍵盤を一切使用せず、コンピュータで「コントロール」した電子音による作品です。A面B面共に、6つのエピソードにより構成されていて、それらの多くは、音程の定まらないサウンドによる幻想的な作風となっています。(よく聴くと、A面2番目のエピソードのモチーフが、B面最初のエピソードにも使用されているのが分かります。)

なお、本リリースには、DYSのいくつかの作品でアートワークを提供しているJames Dixonによるモノクロの絵が描かれたインサートが付いています。

●CD『Control(The Cassette Concert Series No4)』再発盤

Control

リリース元: Artgallery (1995年 AG 013 CD)

1. Echoing Dramatic Cumalative Whirling Tension (4:00)
2. Low Altitude Minimal Largo (3:04)
3. Gently Distorted Music Box In A Frying Pan (1:43)
4. Propellers In Contrary Motion (2:08)
5. Ignited Crashing Meteors (3:35)
6. Contrapuntal Interstellar Radars (3:32)
7. Exploding Springs IN Layers (2:31)
8. Glass Burial Mechanism (1:34)
9. Planet Revolution Pendulum (3:41)
10. Clock-Chime Ballet (2:42)
11. Drifting Space Shuttle (4:26)
12. Solar Light Reflections (3:53)
13. Polychromatic Interplays (2:45)
14. Atonal Honking Horn Interlude With Revolving Light (2:40)
15. Golden Specks In Compressed Brass (1:55)
16. Processed Cheese Mouth Organ (2:48)
17. Rain Bouncing On A Propeller (2:26)
18. Broken And Transposed Factory Alarm (3:27)
19. Harmonium With Cream (0:49)
20. Spotlight Sprinkler With Whimsical Recurrence (3:37)
21. Elastic Cartoon Whistle With Steady Pulse (3:00)
22. Stereo Blasting Cannon With Sparse Refractors (3:30)
23. Composition With Gongs, Dots, Streaks And Triangle (3:57)
24. Thick Informal Smears (2:16)
25. Buckled Wheel (2:16)

1-12はLP『Control』オリジナル版に収録されていたトラック。ボーナストラック13曲(13-25)は、『Container T5』に収録されていたもの。ただし、『Container T5』の全14曲中、ノイジーな1トラック目のみ、他のトラックと雰囲気が異なるとのレーベル側の判断により、未収録となりました。

●CD『Control』再発リマスター盤



リリース数: 1000
リリース元: キャプテン・トリップ・レコーズ (2009年2月27日 CTCD-638)
主な購入先: アマゾン HMV

1.-12.
<Bonustracks from Container T5>
13.-26. A1-A14

2009年にリリースされた本再発リマスター盤CDでは、ボーナストラックとして『Container T5』の全14トラックが収録されています。さらに、ボーナストラックの曲順もオリジナルのContainer T5と同じで、アーティストの意向に基づくものとなっています。(リリース当時、Artgalleryの再発盤に収録されなかった1トラックを収録するようレーベル側に提案したら、運よくCDの空きスペースに収まる短いトラックであったこともあり、快く収録していただきました。)

※関連項目: コンラッド・シュニッツラー、キャプテントリップからCD全6タイトル、2009年2月27日発売予定!
●LP『Conal』



side one: N1 (21:45)
side two: N2 (21:50)

リリース元: UNITON (1981年 U 002)
リリース数: 4000

本作は、1981年にノルウエーのUnitonレーベルよりLPでリリースされました。宇宙空間を連想させるようなピュンピュンいう音や幻想的なイメージを感じさせるような音により構成されていますが、独特の反復するノリがあって意外に聴きやすい作品です。反復の周期は早くなったり遅くなったり、現れたり消えたり、非常にユニークです。リリース当時、とても好評で、本作に影響を受けたミュージシャンも少なからずいるようです。

ジャケット・カバー・アートはConさんが当時住んでいたフラットの写真です。

ただし、惜しくもマスター・テープの痛みが激しい状態になってしまいました。2008年頃に本作を再発する計画がありましたが、断念せざる得ませんでした。さらに、Conさんのお亡くなりになられた後、関係者が改めてマスター・テープの修復を試みましたが、やはり再発に至るような状態には達していません。

なお、2001年にリリースされたCD『Conal2001』の3トラック目は、本作の一部をミックスした作品です。とはいえ、実質、全く異なる曲に仕上がっています。

●CD-R『Conal』

Conal

Conさんがお亡くなりになる少し前くらいに、アナログ盤をレコード・プレイヤーで再生した音源を元に制作されました。ボーナス・トラックとしてCD『Conal2001』の3トラック目が収録されています。


提供:ビジネスブログのe売るしくみ研究所..