更新日: 2021年09月25日 (Saturday)
【目次】
●LP『Con』オリジナル盤
●CD『Ballet Statique』 1992年 Spalax Music 『Con』 再発盤
●CD『Con』 2006年 キャプテン・トリップ・再発リマスター盤
●LP『Ballet Statique』 2011年 m=minimal 『Con』 再発盤
●CD『Ballet Statique / Con』 2012年 m=minimal 『Con』 特別限定仕様・再発盤
●CD/LP『Con』 2020年 Bureau B・再発リマスター盤
===================================================
●LP『Con』オリジナル盤

リリース元:
・Egg Records (0066.052 1978年 ドイツ)
・Egg Records (90 184 1978年 フランス)
・Egg/Polygram (90 040 1978年 カナダ)
・Egg Records (BRCLP 60071 1978年 イタリア)
・Egg Records (17.1412/4 1978年 スペイン)
side one:
1. Electric Garden (11:31)
2. Ballet Statique (4:58)
side two:
1. Zug (5:26)
2. Metall I (4:57)
3. Black Nails (6:13)
本作は、タンジェリン・ドリームに1977年まで在籍していたペーター・バウマンがプロデュース。1978年に5カ国でメジャー・レーベルからリリースされ、彼の名と作風を世に知らしめた作品。彼の代表作と考える人も多いと思います。なお、「シンプル」、「ロー・テクノ」などと評されることもありますが、それもそのはず、当時のConさんのマイブームは、モノトーンのシンプルなものだったそうで、家中の物までもがすべて白と黒で統一されていたそうです。そのため、サウンドにしてもジャケットのカバー・アートにしても、自然とその影響が感じられます。
・A面1曲目"Electric Garden"は、鍵盤楽器の音階の枠を超えた、フレットレスで自由な音階のサウンドやノイズと共に、独特のグルーブ感がある、極めて独創的な作品。"Electric Garden"のタイトルについて、彼は以前インタビューでWhite Noiseの『An Electric Storm
』から言葉を借りたと述べています。
※オフィシャル動画: Electric Garden
(別バージョンの動画作品:Cono 8/1)
・A面2曲目"Ballet Statique"は、1曲目とは対象に、鍵盤楽器で弾けるメロディーの繰り返しとなっています。しかしながら、よく聴くと、まったく同じメロディー・パタ-ンの反復ではなく、パターンの長さが毎回微妙に異なるなど、凝った作りになっています。また、裏では、まったく異なる高音のメロディが小さい音で鳴っています。
※オフィシャル動画: Ballet
・B面1曲目"Zug"は、Conさん自身にとって格別な思い入れのあるコン・サート作品『Red Cassette』の両面(「動」の小刻みなリズム面と「静」の長音のシンセ面)をミックスした、『Zug』の短いバージョンです。
※オフィシャル動画: Zug
・B面2曲目"Metall I "は、ConさんがExpressive(Expressivo)と呼ぶ表現主義的なトラックで、リズム音がなく、長音をいくつか重ねた、重厚で荘厳なサウンドが特徴です。1995年のプライベートリリース作品『00/69 Con Aua』などがこの系統に入ります。
※オフィシャル動画: Metall
・B面3曲目"Black Nails"では、"Ballet Statique"を一旦解体して、まったく雰囲気の異なるサウンドに作り替えています。ここでは、Klusterのテイストを持つサウンドもミックスされています。
このように、作風が異なる5つのトラックを収録した本作は、総じて、Conさんの自己紹介アルバムと言えると思います。そもそもタイトルがずばり『Con』で、ジャケットも顔のアップですから、名刺代わりの一枚、といった感じです。
なお、ドイツ盤には、ジャケットの右下に「Produced by Peter Baumann」と記載されています。また、手元にあるEggフランス盤のジャケットには、「"Peter Baumann presents..."」と印字された小さなシールが貼り付けられています。
※1979年にリリースされた本作品の日本盤は、Conさんの許可なしにリリースされたものだそうです。Conさんはこの日本盤のことを"海賊版"と呼んでいます。
●CD『Ballet Statique』 1992年 Spalax Music 『Con』 再発盤

リリース元: Spalax Music (14223 1992年)
主な購入先: アマゾン
1. Electric Garden (12:50)
2. Ballet Statique (5:00)
3. Zug (5:40)
4. Metall I (5:00)
5. Black Nails (6:13)
6. Frozen Bubbles (4:00)
7. Buta Raga (4:00)
8. The Aerian Bell (4:00)
9. The Sinking Of A Melting Drone (4:00)
10. Underwater Church (4:00)
フランスのSpalax Musicからリリースされた再発盤CDです。フランス語で『Con』は"バカ"という意味なので、リリースにあたり、タイトルが『Ballet Statique』に変更されました。
なお、本リリースに収録されたいくつかのトラックはLP盤とバージョンが異なります。Electric Gardenは、曲がより長くなっただけではなく、2つのエピソード構成が若干変更され、さらに、LPバージョンには入っていなかった小さな音がほんの数秒分追加されていたりします。Zugはミックスが異なり、Conさん特有の荒々しくて迫力のあるサウンドに進化していて、Zug本来の持ち味が引き出されています。Ballet Statiqueは、冒頭のフェードイン部が僅かに異なります。
ボーナス・トラック6~10は、1980~81年に録音されたカセット作品『Container T4』に収録されていたトラックです。
●CD『Con』 2006年 キャプテン・トリップ・リマスター再発盤

リリース数: 1000
リリース元: キャプテン・トリップ・レコーズ (CTCD-556 2006年8月20日)
主な購入先: アマゾン HMV
1. Electric Garden "エレクトリック・ガーデン" (12:51)
2. Ballet Statique "バレエ・スタティーク" (5:03)
3. Zug "ツーク" (5:44)
4. Metall I "メタル I" (4:59)
5. Black Nails "ブラック・ネイルズ" (6:17)
6. Ballet Statique 2 "バレエ・スタティーク2" (3:31)
7. Nuri "ヌーリ" (8:00)
8. Ballet Statique 3 "バレエ・スタティーク3" (6:48)
紙ジャケ、リマスター盤の本作にはボーナス・トラックが3曲追加されています。SpalaxからのCD再発盤 『Ballet Statique』とはボーナス・トラックが異なります。6、8はBallet Statiqueの別バージョン。7は女性ボーカルをフィーチャーした、しっとりとしたアコースティックな作品。ボーカルは、歌うだけではなく語りっぽい箇所もあります。バッキングのピアノ音が、ときどき、当たり前のように不協和音になったりするところが、とてもConさんらしいです。タイトルのNuriは女性ボーカリストの名前。
関連項目: Conrad Schnitzler、キャプテントリップからCD全4タイトル、2006年8月20日発売
●LP『Ballet Statique』 2011年 m=minimal 『Con』 再発盤

リリース元: m=minimal (mm-004lp 2011年4月11日)
主な購入先: アマゾン
HMV
side a:
1. Electric Garden
2. Ballet Statique
side b:
1. Zug
2. Metall I
3. Black Nails
2011年の本リリースは、オリジナル盤のリリースから33年の時を経て、ドイツのm=minimalよりリリースされた、LPフォーマットでは初となる再発盤です。
●CD『Ballet Statique / Con』 2012年 m=minimal 『Con』 特別限定仕様・再発盤

リリース元: m=minimal (mm-004CD 2012年11月30日)
リリース数: 1000
輸入盤・国内仕様CD: m=minimal/OCTAVE LAB (OTLCD-1928 2013年3月6日)
輸入盤・国内仕様CDタイトル: コンラッド・シュニッツラー: 『バレット・スタティーク』
主な購入先: アマゾン
、HMV アマゾン(CD・輸入盤・国内仕様)
タワーレコード(CD・輸入盤・国内仕様)
1. Electric Garden (11:39)
2. Ballet Statique (4:58)
3. Zug (5:26)
4. Metall I (4:57)
5. Black Nails (6:13)
6. Red Cassette (30:38)
(ダウンロード・ボーナス: redcassettebonus)
1. bonus DL 1 - red cassette - rhythmus (30:40)
2. bonus DL 2 - red cassette - synth (28:55)
2011年にLPで『Con』が再発された後、CDでの再発の要望が数多く寄せられたことを受け、2013年、スペシャル・エディションのCD『Ballet Statique』が、1000枚限定でドイツのm=minimalより再発されました。
本作のオリジナルタイトルは『Con』で、その後、過去の再発時に『Ballet Statique』に変更されましたが、そうした経緯を踏まえ、本リリースでは、『Ballet Statique』のジャケット(厚紙のスリップケース)を外すと、中から『Con』のジャケットが現れる仕掛けとなっています。また、本再発盤の正式なタイトルは『Ballet Statique / Con』となりました。なお、ボーナス・トラックとして、"Zug"のミックス前の2つのソロ・トラック(『Red Cassette』のA・B面)を大胆に左右に振り分けてパンしたスペシャル・ミックス"Red Cassette"が、6トラック目に収録されています。(Rhythmusがほぼ左チャンネル、Spurがほぼ右チャンネル。)
さらに、24ページのブックレットには、Conさんのレアな写真の他、ヴォルフガング・ザイデルさんによる"Zug"についてのドイツ語と英語のライナーノートが掲載されています。ブックレットの裏表紙には、ダウンロードコードとシリアル番号が印字されています。(レーベルが活動中だった当時は、m=minimalのサイトにアクセスし、"Enter download code:"のブランクにダウンロードコードを入力して「Submit」ボタンをクリックすると、ダウンロード・ボーナスである『Red Cassette』の"Rhythmus"と"Spur"(ここではSynthと表記)の計2トラックのzip圧縮ファイルのダウンロード・リンクが表示されました。現在は、レーベルの活動休止に伴い、ダウンロードサービスも利用できません。)
●CD/LP『Con』 2020年 Bureau B・再発リマスター盤

リリース元: Bureau B (BB350 2020年8月7日)
主な購入先: アマゾン(CD)
アマゾン(LP)
HMV(CD) HMV(LP) タワーレコード(CD) タワーレコード(LP) ドイツTapete Records(CD・LP【最初の200枚は限定クリアビニール】)
1. Electric Garden (12:51)
2. Ballet Statique (5:03)
3. Zug (5:41)
4. Metall I (4:58)
5. Black Nails (6:14)
本リリースは、2020年8月7日に再発リマスターされた『CON』です。デジパック仕様のCD/LP/ダウンロードで、ドイツのBureau Bレーベルよりリリースされました。本リリースには、ヴォルフガング・ザイデルさんの英語のライナーノートが付いていて、その中で戦時下のConさんの様子が語られていますが、これは以前ドイツのラジオ番組で放送された内容が元になっています。
なお、本リリースのCDと、過去の3種類の再発盤CDを聴き比べてみたところ、さすがにリリースされた年に大きな開きがあるせいか、本リリースが最も音質がいいと素直に感じました。なお、LPの最初の200枚はクリアビニールの限定盤レコードで、Bureau Bレーベル直轄のTapete Records(ドイツ)で取り扱っています。
※限定クリアビニール盤:

●LP『Con』オリジナル盤
●CD『Ballet Statique』 1992年 Spalax Music 『Con』 再発盤
●CD『Con』 2006年 キャプテン・トリップ・再発リマスター盤
●LP『Ballet Statique』 2011年 m=minimal 『Con』 再発盤
●CD『Ballet Statique / Con』 2012年 m=minimal 『Con』 特別限定仕様・再発盤
●CD/LP『Con』 2020年 Bureau B・再発リマスター盤
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●LP『Con』オリジナル盤

リリース元:
・Egg Records (0066.052 1978年 ドイツ)
・Egg Records (90 184 1978年 フランス)
・Egg/Polygram (90 040 1978年 カナダ)
・Egg Records (BRCLP 60071 1978年 イタリア)
・Egg Records (17.1412/4 1978年 スペイン)
side one:
1. Electric Garden (11:31)
2. Ballet Statique (4:58)
side two:
1. Zug (5:26)
2. Metall I (4:57)
3. Black Nails (6:13)
本作は、タンジェリン・ドリームに1977年まで在籍していたペーター・バウマンがプロデュース。1978年に5カ国でメジャー・レーベルからリリースされ、彼の名と作風を世に知らしめた作品。彼の代表作と考える人も多いと思います。なお、「シンプル」、「ロー・テクノ」などと評されることもありますが、それもそのはず、当時のConさんのマイブームは、モノトーンのシンプルなものだったそうで、家中の物までもがすべて白と黒で統一されていたそうです。そのため、サウンドにしてもジャケットのカバー・アートにしても、自然とその影響が感じられます。
・A面1曲目"Electric Garden"は、鍵盤楽器の音階の枠を超えた、フレットレスで自由な音階のサウンドやノイズと共に、独特のグルーブ感がある、極めて独創的な作品。"Electric Garden"のタイトルについて、彼は以前インタビューでWhite Noiseの『An Electric Storm
※オフィシャル動画: Electric Garden
(別バージョンの動画作品:Cono 8/1)
・A面2曲目"Ballet Statique"は、1曲目とは対象に、鍵盤楽器で弾けるメロディーの繰り返しとなっています。しかしながら、よく聴くと、まったく同じメロディー・パタ-ンの反復ではなく、パターンの長さが毎回微妙に異なるなど、凝った作りになっています。また、裏では、まったく異なる高音のメロディが小さい音で鳴っています。
※オフィシャル動画: Ballet
・B面1曲目"Zug"は、Conさん自身にとって格別な思い入れのあるコン・サート作品『Red Cassette』の両面(「動」の小刻みなリズム面と「静」の長音のシンセ面)をミックスした、『Zug』の短いバージョンです。
※オフィシャル動画: Zug
・B面2曲目"Metall I "は、ConさんがExpressive(Expressivo)と呼ぶ表現主義的なトラックで、リズム音がなく、長音をいくつか重ねた、重厚で荘厳なサウンドが特徴です。1995年のプライベートリリース作品『00/69 Con Aua』などがこの系統に入ります。
※オフィシャル動画: Metall
・B面3曲目"Black Nails"では、"Ballet Statique"を一旦解体して、まったく雰囲気の異なるサウンドに作り替えています。ここでは、Klusterのテイストを持つサウンドもミックスされています。
このように、作風が異なる5つのトラックを収録した本作は、総じて、Conさんの自己紹介アルバムと言えると思います。そもそもタイトルがずばり『Con』で、ジャケットも顔のアップですから、名刺代わりの一枚、といった感じです。
なお、ドイツ盤には、ジャケットの右下に「Produced by Peter Baumann」と記載されています。また、手元にあるEggフランス盤のジャケットには、「"Peter Baumann presents..."」と印字された小さなシールが貼り付けられています。
※1979年にリリースされた本作品の日本盤は、Conさんの許可なしにリリースされたものだそうです。Conさんはこの日本盤のことを"海賊版"と呼んでいます。
●CD『Ballet Statique』 1992年 Spalax Music 『Con』 再発盤

リリース元: Spalax Music (14223 1992年)
主な購入先: アマゾン
1. Electric Garden (12:50)
2. Ballet Statique (5:00)
3. Zug (5:40)
4. Metall I (5:00)
5. Black Nails (6:13)
6. Frozen Bubbles (4:00)
7. Buta Raga (4:00)
8. The Aerian Bell (4:00)
9. The Sinking Of A Melting Drone (4:00)
10. Underwater Church (4:00)
フランスのSpalax Musicからリリースされた再発盤CDです。フランス語で『Con』は"バカ"という意味なので、リリースにあたり、タイトルが『Ballet Statique』に変更されました。
なお、本リリースに収録されたいくつかのトラックはLP盤とバージョンが異なります。Electric Gardenは、曲がより長くなっただけではなく、2つのエピソード構成が若干変更され、さらに、LPバージョンには入っていなかった小さな音がほんの数秒分追加されていたりします。Zugはミックスが異なり、Conさん特有の荒々しくて迫力のあるサウンドに進化していて、Zug本来の持ち味が引き出されています。Ballet Statiqueは、冒頭のフェードイン部が僅かに異なります。
ボーナス・トラック6~10は、1980~81年に録音されたカセット作品『Container T4』に収録されていたトラックです。
●CD『Con』 2006年 キャプテン・トリップ・リマスター再発盤

リリース数: 1000
リリース元: キャプテン・トリップ・レコーズ (CTCD-556 2006年8月20日)
主な購入先: アマゾン HMV
1. Electric Garden "エレクトリック・ガーデン" (12:51)
2. Ballet Statique "バレエ・スタティーク" (5:03)
3. Zug "ツーク" (5:44)
4. Metall I "メタル I" (4:59)
5. Black Nails "ブラック・ネイルズ" (6:17)
6. Ballet Statique 2 "バレエ・スタティーク2" (3:31)
7. Nuri "ヌーリ" (8:00)
8. Ballet Statique 3 "バレエ・スタティーク3" (6:48)
紙ジャケ、リマスター盤の本作にはボーナス・トラックが3曲追加されています。SpalaxからのCD再発盤 『Ballet Statique』とはボーナス・トラックが異なります。6、8はBallet Statiqueの別バージョン。7は女性ボーカルをフィーチャーした、しっとりとしたアコースティックな作品。ボーカルは、歌うだけではなく語りっぽい箇所もあります。バッキングのピアノ音が、ときどき、当たり前のように不協和音になったりするところが、とてもConさんらしいです。タイトルのNuriは女性ボーカリストの名前。
関連項目: Conrad Schnitzler、キャプテントリップからCD全4タイトル、2006年8月20日発売
●LP『Ballet Statique』 2011年 m=minimal 『Con』 再発盤

リリース元: m=minimal (mm-004lp 2011年4月11日)
主な購入先: アマゾン
side a:
1. Electric Garden
2. Ballet Statique
side b:
1. Zug
2. Metall I
3. Black Nails
2011年の本リリースは、オリジナル盤のリリースから33年の時を経て、ドイツのm=minimalよりリリースされた、LPフォーマットでは初となる再発盤です。
●CD『Ballet Statique / Con』 2012年 m=minimal 『Con』 特別限定仕様・再発盤

リリース元: m=minimal (mm-004CD 2012年11月30日)
リリース数: 1000
輸入盤・国内仕様CD: m=minimal/OCTAVE LAB (OTLCD-1928 2013年3月6日)
輸入盤・国内仕様CDタイトル: コンラッド・シュニッツラー: 『バレット・スタティーク』
主な購入先: アマゾン
1. Electric Garden (11:39)
2. Ballet Statique (4:58)
3. Zug (5:26)
4. Metall I (4:57)
5. Black Nails (6:13)
6. Red Cassette (30:38)
(ダウンロード・ボーナス: redcassettebonus)
1. bonus DL 1 - red cassette - rhythmus (30:40)
2. bonus DL 2 - red cassette - synth (28:55)
2011年にLPで『Con』が再発された後、CDでの再発の要望が数多く寄せられたことを受け、2013年、スペシャル・エディションのCD『Ballet Statique』が、1000枚限定でドイツのm=minimalより再発されました。
本作のオリジナルタイトルは『Con』で、その後、過去の再発時に『Ballet Statique』に変更されましたが、そうした経緯を踏まえ、本リリースでは、『Ballet Statique』のジャケット(厚紙のスリップケース)を外すと、中から『Con』のジャケットが現れる仕掛けとなっています。また、本再発盤の正式なタイトルは『Ballet Statique / Con』となりました。なお、ボーナス・トラックとして、"Zug"のミックス前の2つのソロ・トラック(『Red Cassette』のA・B面)を大胆に左右に振り分けてパンしたスペシャル・ミックス"Red Cassette"が、6トラック目に収録されています。(Rhythmusがほぼ左チャンネル、Spurがほぼ右チャンネル。)
さらに、24ページのブックレットには、Conさんのレアな写真の他、ヴォルフガング・ザイデルさんによる"Zug"についてのドイツ語と英語のライナーノートが掲載されています。ブックレットの裏表紙には、ダウンロードコードとシリアル番号が印字されています。(レーベルが活動中だった当時は、m=minimalのサイトにアクセスし、"Enter download code:"のブランクにダウンロードコードを入力して「Submit」ボタンをクリックすると、ダウンロード・ボーナスである『Red Cassette』の"Rhythmus"と"Spur"(ここではSynthと表記)の計2トラックのzip圧縮ファイルのダウンロード・リンクが表示されました。現在は、レーベルの活動休止に伴い、ダウンロードサービスも利用できません。)
●CD/LP『Con』 2020年 Bureau B・再発リマスター盤

リリース元: Bureau B (BB350 2020年8月7日)
主な購入先: アマゾン(CD)
1. Electric Garden (12:51)
2. Ballet Statique (5:03)
3. Zug (5:41)
4. Metall I (4:58)
5. Black Nails (6:14)
本リリースは、2020年8月7日に再発リマスターされた『CON』です。デジパック仕様のCD/LP/ダウンロードで、ドイツのBureau Bレーベルよりリリースされました。本リリースには、ヴォルフガング・ザイデルさんの英語のライナーノートが付いていて、その中で戦時下のConさんの様子が語られていますが、これは以前ドイツのラジオ番組で放送された内容が元になっています。
なお、本リリースのCDと、過去の3種類の再発盤CDを聴き比べてみたところ、さすがにリリースされた年に大きな開きがあるせいか、本リリースが最も音質がいいと素直に感じました。なお、LPの最初の200枚はクリアビニールの限定盤レコードで、Bureau Bレーベル直轄のTapete Records(ドイツ)で取り扱っています。
※限定クリアビニール盤:

| https://fancymoon.com/mrs/index.php?e=63 |
| Conrad Schnitzler::音楽作品解説 | 04:10 PM | comments (2) | trackback (0) |
| Conrad Schnitzler::音楽作品解説 | 04:10 PM | comments (2) | trackback (0) |
更新日: 2021年09月18日 (Saturday)

リリース元: m=minimal (LP:mm-014lp, CD:mm-014cd 2012年8月13日)
輸入盤・国内仕様CD: m=minimal/OCTAVE LAB (OTLCD-1847) (2012年8月31日) ※帯付き
輸入盤・国内仕様CDタイトル: コンラッド・シュニッツラー&アンドレアス・ライーゼ / コン・ストラクト
主な購入先: アマゾン(CD)、アマゾン(CD・輸入盤・国内仕様)
(CDのトラックリスト)
1. Con-Struct 9 (8:25)
2. Con-Struct 14 (6:15)
3. Con-Struct 16 (6:23)
4. Con-Struct 17 (5:07)
5. Con-Struct 13 (2:00)
6. Con-Struct 15 (6:27)
7. Con-Struct 12 (4:05)
8. Con-Struct 11 (3:10)
9. Con-Struct 10 (5:42)
本リリースはCon-structシリーズの第2弾で、2012年8月13日にCD、LP、ダウンロードでドイツのm=minimalからリリースされました。Con-structのコンセプトは、Conさんのソロ・トラックに他のアーティストがサウンドを重ねて作品を構築(Construct)する、といったものですが、この第2弾では、ConさんのファンでもあるAndreas Reihseにオフォーしたところ、快く引き受けてもらえました。なお、CD版には"Con-Struct 9"のExtended versionとボーナス・トラック"Con-Struct 17"が収録されています。また、LP版は、当時、m=minimalが活動していた頃に利用できたダウンロード・コード付きです。
このリリース以降、Con-structはシリーズ化をさらに進めることになりました。
関連項目: Conrad Schnitzler - borngräber & strüver / Con-Struct、2011年8月1日リリース
| https://fancymoon.com/mrs/index.php?e=312 |
| Conrad Schnitzler::音楽作品解説 | 07:32 PM | comments (0) | trackback (0) |
| Conrad Schnitzler::音楽作品解説 | 07:32 PM | comments (0) | trackback (0) |
更新日: 2021年09月12日 (Sunday)
2021年9月16日、Gen Ken MontgomeryとWolfgang Seidelによる「Concert in the park」のライブイベントがドイツ・ベルリンの公園で開催予定です。このコンサートはCONさんに捧げられるものです。もしベルリン在住の方で見に行きたい方は、genkenmontgomery@gmail.com 宛てにメールしてください。
※下の画像をクリックすると、画像のスライドショーが拡大表示されます。

※下の画像をクリックすると、画像のスライドショーが拡大表示されます。

| https://fancymoon.com/mrs/index.php?e=470 |
| Conrad Schnitzler::イベント情報 | 09:41 PM | comments (0) | trackback (x) |
| Conrad Schnitzler::イベント情報 | 09:41 PM | comments (0) | trackback (x) |
更新日: 2021年09月05日 (Sunday)

リリース数: 500
リリース元: Vinyl-On-Demand (VOD102 2012年6月22日)
主な購入先: Vinyl-On-Demand (ドイツ)
試聴: Vinyl-On-Demand
A:
1. Aktion1 04 (5:40)
2. 08 (5:58)
3. 09 (9:25)
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B:
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6. 03 (5:09)
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C:
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D:
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E:
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F:
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G:
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3. 03 (9:01)
H:
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3. 06 (6:24)
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I:
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3. 03 (6:32)
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J:
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3. 07 (7:46)
K:
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L:
1. Aktion10 02 (28:00)
M:
1. Aktion11 02 (28:00)
N:
1. Aktion11 01 (9:15)
2. 03 (9:58)
3. 04 (8:40)
O:
1. Aktion12 01 (10:59)
2. 02 (9:18)
3. 03 (7:43)
P:
1. Aktion12 04 (10:02)
2. 05 (10:46)
3. 06 (7:01)
本リリースは、Klusterの8枚組LPボックス『Klusterstrasse 69-72』です。2012年6月22日にドイツのVinyl-On-Demandより500部限定でリリースされました。
リリース元によれば、この作品はKluster and friendsの未発表音源とのことです。ただし、実物を確認したところ、A~D面のAktion1~Aktion6のみ、以前Qbicoからリリースされた6枚組LPボックス『KLUSTER AND FRIENDS 1969-1972』、および2枚組LP『KLUSTER AND FRIENDS 1969-1972』 (OMICRON)と同じ音源からの抜粋であることが分かりました。例えば、『KLUSTER AND FRIENDS 1969-1972』の26枚(シリアルA-Z)のみの限定装丁版に付いていたボーナスLP "EX PLUS"は、その約21分のうち最初の16分を、本リリースのD面2トラック目のAktion6 03で聴くことができます。
なお、ヴォルフガング・ザイデルさんによる本リリースのライナーノートには、以前キャプテントリップから再発された『KLOPFZEICHEN』のボーナス・トラック"BLACK SPRING 1971"と『ZWEI - OSTEREI』のボーナス・トラック"COLD WINTER 1971"が本リリースと同じ音源からの抜粋であることが記載されています。(ただし、実際に、本リリースに収録されたトラックと重複があるかなど、詳細は不明です。)
箱の表面には、黒地にテイストが異なる黒でKlusterと書かれています。(黒地に黒の文字は、Conさんが大好きな色の取り合わせです。)

箱を開けると、中には4つの2枚組見開きジャケットが収納されていて、各ジャケットにLPが2枚ずつ入っています。また、シリアル番号入りのカードが付いています。

ジャケットには、69~72年当時を思い起こさせるようなものがモチーフとして描かれています。例えば、当時走っていた旧式のワーゲンのバスが描かれています。そういえばConさんは、70年代初頭、一時期、古くなったバスを家代わりにして暮らしていたことがあった、と本人より聞いたことがあります。バスの絵を描いた人が、果たしてそこまで意図していたかは分かりませんが。。
また、見開きジャケットを開けると、内側には色々な文章などが記載されています。その中には、本サイトの英語ページに元々掲載されていたテキストも一部含まれます。

なお、Vinyl-On-Demandの会員になると、ボーナスとしてさらに様々なカードが付きます。これらのカードには、4つのジャケットに描かれている絵と同様、当時を思い起こさせるような様々なものがモチーフとして描かれています。まるで、記憶の続く限り、当時のものを一つ一つ思い浮かべて、カードに描いていったという感じです。
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